2020年の東京オリンピック開催が決定、江戸WINで江戸が勝つというオヤジギャグを調べてみた

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Tokyo2020
早朝のビッグニュースは「東京オリンピック2020年の開催決定!」。今日はTV局やメディアも各局が東京オリンピック決定の話題を大きく取り上げている。3都市(イースタンブール、マドリード、東京)から東京が選ばれた記念日だ。今日一日は固いこと言わずに祝勝ムードのお祭り騒ぎでもいいだろう。

さて、ジーンズの「EDWIN」のブランド名の語源は「江戸WIN」なのか?調べてみるとどうもあやしい。もともとはジーンズの素材である「DENIM(デニム)」の5文字を並べ替えたというのが本当らしそうだ。

EDWINの語源は「江戸WIN」でなく「DENIM」から

「江戸WIN」説は、東京のメーカーが海外勢メーカーに勝つという意味をオヤジギャグ風に「江戸が勝つ」→「江戸WIN」→「EDWIN」にしたというもの。単純におもしろい。しかしこの説には根拠がない。
実際にEDWINの会社概要には「EDWIN」の由来が「DENIM」を自由に並べ替えたものだと明記してある。

まず「DENIM」を「DE」と「NIM」の2つのブロックにわける。「DE」は逆にして「ED」。「NIM」は180度ぐるりとひっくり返して「WIN」。「ED」+「WIN」で「EDWIN」になった、ということだろう。

オヤジギャグのネーミングは印象に残りやすい

では、「江戸WIN」説はまったく嘘っぱちかというと、どうだろう。
実はひそかにこのような意味も狙っていたのかもしれない。ヒット商品や社名などで、2つの意味を持ったネーミングも多い。それになんといってもオヤジギャグのネーミングは印象に残りやすいからだ。

ひょっとすると「江戸WIN」で「EDWIN」にしようと思ったものの、社内の反対を説得するために「DENIM」をもじったことにした…ということかもしれない。
真実はわからないが…。

オヤジギャグネーミングがうまい小林製薬

さて、ここでオヤジギャグとネーミングを考えてみた。

オヤジギャグのネーミングをうまく商品名として使っているのは小林製薬だろう。
「熱さまシート」:熱をさますシート
「イララック」:イライラを落ち着かせラクにする
「スミガキ」:炭の歯磨き
「サカムケア」:さかむけをケアする刷毛で塗る絆創膏
「ケシミン」:シミを消す効果を意図した薬用化粧水
など、他にもいっぱいある。

小林製薬の商品名のコンセプトは「名は体を表す」で、その商品の用途がネーミングだけで伝わることを強く意識しているのが特徴的である。

他にもいっぱい、ネーミングがオヤジギャグっぽい実例

オヤジギャグというかユニークなネーミングは他にも多数ある。

「スリムドカン」:細い=スリムと爆発=ドカンという二つの合成語。ダイエットサプリとしての超ロングセラー商品になったのはネーミングがよかったというのも大きな理由だろう。
「通勤快足」:レナウンが出した靴下。ネーミングを変更する前の商品名は「フレッシュライフ」。ネーミング変更により売上が爆発的に伸びた例としても有名。
「カルビー」:カルシウム+ビタミンの合成語。
「花王」:洗顔石鹸のことを顔石鹸(かおせっけん)と呼ばれていたから。
「ブリジストン」:創業社長が自分の名字の石橋を「ストーン」+「ブリッジ」と訳し、逆さにしてくっつけた。
「るるぶ」」見る+食べる+遊ぶの最後のひらがなを並べた(当時は見る+着る+遊ぶだったという説もある)。
「ククレカレー」:手間がかからないという意味のクックレス(cookles)+カレー(curry)を略した。