法人の印鑑証明を取り寄せる必要がでたので、法務局に行くか、ネットで申請するか、ちょっと考えてみました。
結論からすると「かんたん登記申請」を使ってネットで申請し郵送で受け取るのがもっとも便利です。
窓口に行くよりも安く済ませられるというのもお得ですね。で、ネット申請ですが、ちょっとややこしいことに2種類の申請方法がありますので、そこで迷ってしまう可能性があります。その2つの違いを解説しますね。
「登記・供託オンライン申請」と「かんたん登記申請」の違い
法人の印鑑証明や登記簿謄本をオンライン申請すると、窓口に行くより安く、手間も省けて便利です。ただ、法務省が提供しているオンライン申請には次の2つがあり、混乱することがあります。
登記・供託オンライン申請システム
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/
かんたん登記申請
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/mtouki/
同じID・パスワードでログインできるにもかかわらず、これらは用途や使いやすさがまったく違います。今回はこの2つの違いを整理して、上手な使い分け方を紹介します。
登記・供託オンライン申請システムとは?
「登記・供託オンライン申請システム」は、法人登記に加え、不動産登記や供託手続きなど、幅広い申請ができる本格的なシステムです。
特徴は?
- 法人登記や不動産登記など、複雑な登記手続きにも対応しています。
- セキュリティのため電子署名が必要なことが多く、設定が少し難しいです。
- 司法書士や行政書士、法務担当者など、専門家向けのシステムと言えます。
かんたん登記申請とは?
「かんたん登記申請」は、法人の印鑑証明書や登記簿謄本の取得に特化したシンプルなシステムです。
特徴は?
- 法人の証明書取得(印鑑証明、履歴事項証明書など)だけを行うことができます。
- 操作画面がわかりやすく、電子署名が不要で初心者でも簡単に使えます。
- 日常的に証明書を申請する一般企業の総務や経理の担当者に適しています。
実際に「かんたん登記申請」を使ってみました
IDとPWを使ってログインします。(IDがない場合は初期登録が必要です)
法人の印鑑証明書を申請しました。
支払いはネットバンクからペイジーで
費用はペイジーが使えるネット銀行から支払います。当社ではGMOあおぞらネット銀行から手続きしました。
450円でした。郵送料込みですから安くて便利。窓口にいくと520円だったかが必要ですし、けっこう待たないといけません。自宅やオフィスで申請が完結するのでとっても便利です。
ネットで完結しました
しばらくするとメールがきて手続きが完了したことがわかります。あとは数日後に郵送で送られてくるのを待つだけです。
どちらをどう使い分けるのがベスト?
次のように使い分けることをおすすめします。
- 法人の印鑑証明や登記簿謄本取得だけなら「かんたん登記申請」
- 日常業務として頻繁に証明書を取得する場合、手間が少なく便利です。
- 法人登記の変更や不動産登記、供託手続きを行うなら「登記・供託オンライン申請システム」
- 専門的な申請が必要な場合はこちらを利用します。
両方を使う場合も、日常的な証明書取得は「かんたん登記申請」で行い、複雑な申請だけ「登記・供託オンライン申請システム」を利用すると効率が良くなります。
まとめ
日常業務を効率化するには、両者をうまく使い分けることがポイントです。自社の業務に合わせて使いやすい方法を選べばよいです。司法書士さんやそれに近い業務を行う場合は「登記・供託オンライン申請システム」を使うのがよいでしょう。
一方で、普通の企業の場合は「登記簿謄本」や「印鑑証明」の取得にしか使わないという場合も多いでしょう。当社もそうです。その場合は「かんたん登記申請」で十分ですね。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
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