ものづくりの現場が海外移転しつつある中で、日本人を雇用し国内で製造する中小製造業はプロフェッショナルだ

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Gomuhimoseizouki 日本国内で日本人だけでものづくりをする製造業が減っている。国内製造業が海外移転しているからだ。日本を代表する製造業といわれるトヨタも国内製造は売上の1割に満たず大多数が海外製造である。
ものづくりの現場が海外移転しつつあるそんな中で、日本人による国内製造でゴムひもを作っている会社が石川県にある。石川県かほく市はアジアでも最大級のゴムひも産地で、もちろん日本国内では最大産地である。あるゴムひも工場を工場見学させていただいたら、たくさんのゴムひも製造の機械が動いていて活気を感じた。このようなゴムひもづくりのプロフェッショナル企業が遠田が住んでいるかほく市木津のすぐ近くにあった。

世界的なインフルエンザの流行でマスク不足になっているが、ゴムひも業界としては特需だ。マスク自体が世界的な需要急増で供給不足になっている。さらに人の肌に密着する医療用品なので、日本国内マスクの製造業も「日本国内製造」にこだわるところが増えているという。そんな状況ならば、ゴムひもも国内製造しているところがサプライヤとして望ましいだろう。

ゴムひもを作る機械が高速回転しているところ(株式会社気谷の工場見学の際に撮影された動画)

日本国内で新型インフルエンザが発生し大阪で感染者が複数発生したころ、ある保険調剤薬局に訪問した。薬局にいるわずかな時間にマスクを買い求めに来店するお客様が多数いるのには驚いた。口々に「大阪の身内にマスクを送ってあげたいのでマスクはないか?」ということを言っていた。大阪ではもうどこにもマスクがないという。その回答をする薬剤師さんは「マスクはありませんが、ガーゼだけならありますがいかがですか?」だった。すでに国内のマスクがなくなっている。マスクを製造する部材として、とくにゴムひもが不足しているのだろうな…とこのときに実感した記憶がある。

コメント

  1. (株)気谷の製紐機の動画をアップします~

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