能美市商工会の主催で、「明日から使える!Gemini × Google Workspace 業務改善・自動化入門」というセミナーの講師を務めることになりました。2026年11月12日(木)14時から、寺井地区公民館で開催されます。受講料は無料です。
サブタイトルは「AIを『使う』から『動かす』へ」。チャットでAIに質問して答えをもらう段階から一歩進んで、AIを業務の流れの中に組み込み、人が指示しなくても動く仕組みにするところまでを、2時間でお伝えする内容です。

チラシが届きましたので、開催概要と、企画段階で私が考えた構成のねらいをご紹介します。
セミナーの開催概要
- 名称:明日から使える! 業務改善・自動化入門 Gemini × Google Workspace
- 日時:令和8年(2026年)11月12日(木)14:00~16:00
- 場所:寺井地区公民館 3階 301会議室
- 定員:30名(先着順)
- 受講料:無料
- 講師:遠田幹雄(株式会社ドモドモコーポレーション 代表取締役/中小企業診断士)
- 申込:チラシの二次元コードから入力、または申込書に記入のうえFAXで
- 申込締切:11月5日(木)
- 主催・お問合せ:能美市商工会(TEL 076-204-6815/FAX 0761-57-3510)
申込締切は11月5日(木)と、この記事の公開から数日しかありません。定員は先着30名ですので、ご関心のある方はお早めに能美市商工会へお申し込みください。

「AIを使う」と「AIを動かす」の違い
生成AIの研修というと、「ChatGPTやGeminiに質問してみましょう」「メールの文面を作らせてみましょう」という内容が中心になりがちです。もちろんそれも大切な第一歩です。ただ、毎回人がAIの画面を開き、文章を貼り付け、出てきた答えをコピーして別の場所に貼る、という使い方では、AIは便利な道具にとどまります。忙しい日にはAIを開くこと自体を忘れてしまいます。
一方で「AIを動かす」とは、業務の流れの中にAIを組み込んでおくことです。たとえば次のような状態です。
- 問い合わせメールが届いたら、自動で内容を分類し、返信案を下書きしておく
- フォームに入力された内容をAIが要約し、スプレッドシートに整理して記録する
- 決まった時刻にデータを集計し、AIがコメントを付けて担当者にメールで送る
人がやるのは、AIが用意したものを確認して判断するところだけになります。今回のセミナーでは、この「使う」から「動かす」への移行を、Google Workspaceという多くの企業がすでに使っている環境の中で考えていきます。
当日の内容(8つのテーマ)
チラシに掲載されている内容は次のとおりです。
- 生成AIによる業務改善の全体像
- Geminiを使った要約・分類・文章作成・情報整理
- 問い合わせ対応などを題材としたハンズオン
- Gemini+Google Apps Scriptによる業務の自動化
- AIエージェント化・業務アプリ化の考え方
- GASを使った自動化アプリのデモンストレーション
- セキュリティ、権限管理、機密情報の取り扱い
- 質疑応答
前半(1~3)で「AIを使う」基本を押さえ、後半(4~6)で「AIを動かす」仕組みを見ていただき、最後に安全に使うためのルール(7)を確認する、という流れです。
前半:Geminiの基本で業務の困りごとを解く
生成AIが業務で力を発揮しやすいのは、要約・分類・文章作成・情報整理の4つです。長い資料の要点をつかむ、問い合わせを種類ごとに仕分ける、お礼状や案内文の下書きを作る、メモを表に整理する。どの会社にもある仕事ばかりです。
ハンズオンでは、問い合わせ対応を題材にします。届いた問い合わせ文をGeminiに読ませ、内容を分類し、返信の下書きを作る、という一連の流れを実際に体験していただきます。問い合わせ対応を選んだのは、業種を問わず発生する業務で、しかも後半の自動化の話にそのままつながるからです。
後半:GASでAIを業務に組み込む
Google Apps Script(GAS)は、GmailやGoogleスプレッドシート、Googleドライブなどを連携させて自動処理を組める仕組みです。GASからGeminiを呼び出すと、「メールが届いたら」「フォームが送信されたら」「毎朝8時に」といったきっかけでAIが自動的に働くようになります。
私自身、GASで作ったメール管理アプリや、写真から日報を作るアプリなどを日常業務で使っています。こうした「実際に毎日動いている仕組み」をお見せしながら、AIエージェント化・業務アプリ化とはどういうことかを具体的にイメージしていただく予定です。
企画段階で意識した3つのこと
このセミナーは、能美市商工会からご相談をいただき、私から内容案を提案して形になったものです。原案を作る際に意識したことが3つあります。
1.GASは「書く」のではなく「動いているところを見る」
GASという言葉を聞くと「プログラミングは無理」と身構える方も多いと思います。今回は、初心者の方にその場でプログラムを書いていただく構成にはしていません。実際に動作する事例をデモンストレーションし、「AIを業務の中で自動的に動かす仕組み」を理解していただくことを優先しました。
2時間のセミナーでコードの書き方を少しかじっても、職場に戻って同じものを作るのは難しいのが現実です。それよりも、「自社のこの業務なら自動化できそうだ」と気づいていただくほうが、明日からの行動につながります。最近はGASのコード自体もAIに書かせることができますので、大事なのは「何を自動化したいか」を言葉にできることです。
2.ハンズオンは有料機能に依存しない
Geminiには無料で使える機能と、有料プランや特定の契約で使える機能があります。受講者の皆さんの利用環境はさまざまですので、ハンズオンは特定の有料機能に依存せず、Geminiの基本機能だけで取り組める内容にしました。セミナーで体験したことを、そのまま自分のパソコンやスマートフォンで再現できることを重視しています。
3.Google Meetの自動メモは簡潔な紹介にとどめる
Google Meetには、会議の内容をGeminiが自動でメモにまとめ、議事録作成を助けてくれる機能があります。非常に便利な機能ですが、利用できる契約プランが限られます。そのため、機能の概要と活用例を簡潔に紹介する程度とし、時間の多くは誰でも取り組める内容に充てることにしました。
セキュリティと機密情報の扱いも必ずお伝えします

AIの業務活用で、経営者の方から最も多くいただく質問が「情報漏えいは大丈夫か」というものです。AIを業務に組み込むほど、扱う情報は増えていきます。顧客の個人情報や取引条件、社内の数字などを、どの範囲までAIに渡してよいのか。GASで自動化する場合、誰にどの権限を与えるのか。こうしたルールを決めないまま便利さだけを追うと、思わぬトラブルにつながります。
セミナーでは、セキュリティ、権限管理、機密情報の取り扱いについて、中小企業が最低限押さえておきたいポイントを整理してお伝えします。「便利だから使う」ではなく「安心して使い続けられる」状態を作ることが、業務改善を定着させる条件だと考えています。
こんな方におすすめです
- GeminiやChatGPTを少し使ってみたが、業務にどう活かせばよいか分からない方
- Gmailやスプレッドシートなど、Google Workspaceを社内で使っている事業所の方
- 問い合わせ対応や書類作成など、繰り返しの事務作業を減らしたい方
- プログラミング経験はないが、業務の自動化に関心がある方
- AIを社内に導入する際のセキュリティや情報管理のルールが気になる経営者・管理者の方
AI初心者の方にも取り組みやすい構成にしています。単なる機能紹介ではなく、自社の業務を振り返り、「どこを改善できるか」「何を自動化できるか」を考えるきっかけにしていただければうれしいです。
まとめ
生成AIは「質問すれば答えてくれる便利な道具」から、「業務の中で自動的に働く仕組み」へと活用の段階が移りつつあります。その入口として、多くの企業がすでに使っているGoogle Workspaceと、GeminiとGASの組み合わせは、中小企業にとって現実的な選択肢です。
11月12日(木)14時から、能美市の寺井地区公民館でお待ちしています。お申し込みは11月5日(木)まで、チラシの二次元コードまたはFAXで能美市商工会へどうぞ。お問合せは能美市商工会(TEL 076-204-6815)までお願いします。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
会社概要およびプロフィールは株式会社ドモドモコーポレーションの会社案内にて紹介していますので興味ある方はご覧ください。
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