富山県中小企業団体中央会様の主催により、高岡エクールにて「組合員向けAIセミナー」が開催されました。今回は遠田幹雄が講師として登壇し、富山県内の中小企業の皆様に向けて、生成AIの基礎から実践的な活用方法までをご紹介いたしました。
本記事では、当日の概要と、特に重要なポイントについて分かりやすくご報告いたします。
高岡エクールにて「組合員向けAIセミナー」
セミナー会場は高岡エクールという建物でした

会場は高岡市にある高岡エクールというショッピングセンターのような外観の建物の2階にあるセミナー会場でした。

入口に入ると大きなフロントと吹き抜け空間があり、大人数のイベントも開催可能なホールもあります。なんでもプロレスを開催することもあるそうです。

セミナーの開催内容

本セミナーは、「AIの近未来」というようなテーマを持って実施させていただきました。
単にAIの最新情報を紹介するのではなく、
・中小企業が安全に生成AIを活用するための基本知識
・現場ですぐに役立つ具体的な活用方法
・情報管理や知的財産への配慮
といった実務的な観点を重視して解説を行いました。
生成AIの基礎と市場動向

はじめに、現在の主流である大規模言語モデル(LLM)の仕組みをご説明しました。
生成AIは、「次に来る言葉を確率的に予測しながら文章をつなげている」という構造で動いています。そのため、学習していない事柄については、もっともらしい誤情報を生成する場合があります。いわゆる「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる現象です。
仕組みを正しく理解することで、過信せず、適切に活用することが可能になります。
また、利用動向についても触れました。従来の検索中心の情報収集から、対話型AIを活用した情報取得へと急速に移行が進んでいます。AIはすでに補助ツールの段階を超え、自律的に作業を支援する「AIエージェント」へと進化しつつあります。
この変化は、業務の進め方そのものを見直す契機となっています。
安全なAI活用のポイントと実演
企業が生成AIを導入する際に重要となるのが、情報管理と契約条件の確認です。
特に、
・入力データが学習に利用されない契約であること
・機密情報の取り扱いに十分配慮すること
は必須条件となります。
中小企業にとって導入しやすい環境として、Google WorkspaceとAI「Gemini」の組み合わせをご紹介しました。契約上、自社データが学習に使用されない点は大きな安心材料です。
また、自社データを安全に活用する手法として「RAG(検索拡張生成)」についても解説しました。
実演(デモ)も実施しました
後半では、「自宅でパン屋を開業する」という具体例を用いて、次のような活用例を実演しました。
・ディープリサーチ機能による商圏調査
・AIを活用したチラシ・ロゴ制作
・Google Meetの録音と自動要約
・Googleフォームとスプレッドシートを連携した受注管理
専門的なデザインや高度な分析スキルがなくても、AIを活用することで業務効率化が可能であることをご理解いただけたのではないかと思います。

上記記事にて詳しい解説があります。
GASによる業務自動化
さらに一歩進んだ内容として、Google Apps Script(GAS)を活用した業務自動化についても紹介しました。
Googleの各種サービスを連携させることで、
・フォーム入力の自動処理
・データの自動集計
・通知メールの自動送信
といった仕組みを比較的低コストで構築できます。
会場では、ユニークな例として「親父ギャグ教室の申し込みフォーム」を題材に、リアルタイムでデータが処理される様子を実演しました。参加者の皆様からも高い関心をいただきました。

上記のページにて、実際にこのフォームについて詳しく解説していますので興味がある方はご覧になってみてください。
セミナー後の質疑応答

セミナー後の質疑応答では、実務に直結する具体的な質問が多く寄せられました。
AI導入支援について
AI導入を本格的に進めたい場合には、専門家と連携して推進体制を整えることが有効です。石川県にも富山県にも中小企業診断士会のような専門家の組織があり、中にはAI研究会などの専門家ネットワークがあります。
自社の課題に応じた伴走支援をご検討いただくことをお勧めしました。また、無料の専門家派遣制度をご利用したり、有料での個別コンサルティングも可能だということもお話しました。


無料相談のカテゴリに関連する記事が複数ありますので興味ある方はご覧になってみてください。
社有車管理の自動化ができるかどうか
GASを活用すれば、スマートフォンの位置情報を活用した運行管理システムの構築も可能です。高価な専用システムを導入しなくても、既存ツールを組み合わせることで実用的な仕組みを作ることができます。
実際に、ある企業さんからの質問をそのままGeminiに投げて回答してもらうことで「このような仕様にすればできそう」という実感を得てもらうことができました。

Excelからスプレッドシートへの移行をしたい
エクセルを使っていてGoogleスプレッドシートに移行しようとしたが勝手が違うのでうまくできない、どうすればいいかという質問をお受けしました。
エクセルでよくあるのが「職人技のような複雑な表形式」です。実はそのような特殊な表だとデータのようで標準的なデータではありません。
AIと連携するためには、「データベース形式」での管理が重要です。
・1行に1件のデータ
・セルの過度な結合を避ける
・表構造を明確にする
このような基本を守ることで、AIとの連携が格段に容易になります。スプレッドシートではできるだけ標準的なデータベース形式の保存方法とし、分析したり入力したりする方法をWEBアプリのようにGASで改造することで自由度を高めるという運用スタイルがおすすめです、ということをお伝えしました。
AI活用の今後に向けて
生成AI活用の第一歩は、「自社の課題を明確にすること」です。
どの業務に適用すれば効果が高いのかを見極めた上で、小さな取り組みから始めることが成功への近道です。
必要に応じて、中小企業団体中央会や商工会議所等の専門家派遣制度の活用も有効です。
私自身も、新年度からある団体からの依頼で「全4回のGAS講座」的なAI勉強会の企画を担当する予定しております。また、個別相談にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
生成AIは、正しく理解し活用すれば、中小企業にとって力強いパートナーとなります。今後も皆様の業務革新に貢献できる情報を発信してまいります。

この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
遠田幹雄は経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣や中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者など
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