秋の風景にはセイタカアワダチソウの黄色が印象的だ。セイタカアワダチソウの特徴は「あっというまに群生して一面がセイタカアワダチソウだけになってしまう」という強い繁殖力である。道路の脇や裏庭や近所の原っぱなど、数年でセイタカアワダチソウに占領されてしまったという場所も多い。セイタカアワダチソウは元々外来種の植物で、痩せた土地でも繁殖力が強い。日本の野山で勢力を拡大してきた。セイタカアワダチソウの怖さは繁殖しだすと他の植物を駆逐していくことである。地中深く根を張り、養分を自分だけが吸い取り、他の植物やミミズや虫たちも寄せ付けなくする。
しかし、今年はセイタカアワダチソウの近くでススキをよく見かけるようになった。
日本の自然や風土は美しい
日本の自然や風土は美しいのカテゴリアーカイブ
ススキ草原をあまり見かけなくなった。写真のススキは白山市のバードハミング鳥越の近くで見かけたススキだ。植物群落の遷移では、最初から樹木が現れることは少ない。まず一年生草本、それから多年生草本、そして次第に森林に移行する。ススキ草原は草原の最後の段階であり、ほおっておけば次第に森林になるという。
しかし、ススキは減少し、代わりに外来種のセイタカアワダチソウが猛烈に繁殖している。秋の野山の風景はススキ色よりもセイタカアワダチソウの黄緑色が目立つようになっている。
ススキ草原は貴重な存在なのかもしれない。
ツイート


この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
|
サイト内検索