Movable Type(ムーバブルタイプ)は有料の製品版と無料で使えるMovable Type Open Source(ムーバブルタイプオープンソース)がある。
シックス・アパート社のサイトに、MTOSとMT4とのライセンスの違いについて記述があります。
おおむね以下のような意味でしょう。
相違点 | MTOS | MT4個人版 | MT4商用版 |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 無料 | 有料 |
商用利用 | OK | NG | OK |
個人利用 | OK | OK | OK |
作成するブロス数の制限 | なし/無制限 | なし/無制限 | なし/無制限 |
投稿者数の制限 | なし/無制限 | なし/無制限 | 投稿者数に応じて追加料金必要 |
再配布可能 | OK | NG | NG |
サポートはあるか? | 無し/ユーザーコミュニティなどから | シックス・アパート社から | シックス・アパート社から |
機能 | 基本機能のみ | 基本機能+α | 基本機能+α |
上の表にあるようにMTOSは商用利用の場合も無料で利用できます。従来のMTは商用利用が有料でしたから商用でも無料利用が可能なMTOSは利用者にとってとても大きなメリットです。
この背景には、無料のブログソフトWordPress(ワードプレス)との競争要因があります。インターネット白書2008年によると日本ではムーバブルタイプがCMSのNO1ソフトです。
しかし世界的に見るとムーバブルタイプより、完全無料で使えるワードプレスの利用が多くさらに増加しています。実際に、私の身の回りでも最近サーバインストールタイプのブログを始めたという例はほとんどがワードプレスでした。
シックスアパート社はムーバブルタイプのシェアをこれ以上低下させない ため、そしてムーバブルタイプをもっと普及させるための対策として、無料版のMTとなるMTOSを世に出したようです。
ただし、世界的な戦略としてMT普及は重要ですが、日本国内ではすでに有料版のMTでシェアNO1になっているため、日本でのMTOS普及は、有料版MTの展開にブレーキになりかねません。そのため、日本のシックスアパート社ではMTOSについて、いかにも制限が多く製品版を買ってください…というような表現をしています。日本国内に限っては、MTOSは鬼っこのような扱い方をされ、矛盾した戦略展開となっています。
理由はともかく、利用者としては商用でも無料で使えるMTOSは大きな魅力です。とくにこれからCMSを始めようという方にMTOSはおおいにおすすめできます。
ただし、MTOSはシックス・アパート社からのサポートは受けられません。何かトラブルが起こったとしても、ユーザー同士の情報交換を利用して解決する必要があります。IT知識に乏しい中小企業者にとって、MTOSは必ずしも使いやすいCMSではないかもしれません。
しかし、ある程度のIT知識があれば、miixのMovable Typeのコミュニティでサポートしてもらえるし、インターネットで検索すればかなりの情報が手に入いる現状です。
当サイトでも、MTOSを使って中小企業者が敷居の低いCMSとしてのホームページをスタートさせるための情報提供をしていきます。
思い切ってMTOSで始めてみませんか?
当サイトではMTOSのインストール方法を2つ紹介している。1つめは通常のMTOSの導入ステップで、2つまはカスタマイズデータを利用した場合の導入ステップ。MTOSはインストールしたあともテンプレート改造や使い たいプラグインやCGIなどの設定がかなり多い。そこで、それらの作業を済ませたSQliteのデータベースを含んだカスタマイズ済みデータを使うこと で、インストール作業をかんたんにしてスタートする方法を提案する。
以下はシックスアパート社のMTOS説明ページより抜粋
Movable Type を開発しているシックス・アパート社は『Movable Type コア部分の、GPL による公開』と『開発プロセスのオープン化』をおこないました。Movable Type Open Source としてMovable Type のコア部分をGNU General Public License で公開しました。これは Movable Type Open Source という個別のソフトウェアであり、Movable Type 基本ライセンスや個人無償ライセンスで利用可能なMovable Type とは別の製品です。ただし、ソースコードとしてのMovable Type Open Sourceは、その他の商用版のMovable Type のコア部分とほぼ同等であり、Movable Type Open Source は開発のプラットフォームとしての位置づけを持ちます。
GPLにつきましては、Free Software Foundation (FSF) などでのライセンス説明ページをご参照ください。
こ れまでもシックス・アパート社は、新バージョンのリ リース前にベータ版のソースコード公開をおこなってきました。Movable Type オープソース・プロジェクトでは、随時最新のソースコードを取得できるようになります。ソースコードのバージョン管理システムである Subversion から、最新のソースコードをチェックアウト (ダウンロード) することが可能です。Subversion からのソースコードの取得と、コンパイルなどの利用方法については、以下のページをご参照ください。
Subversion から取得できるのは、Movable Type Open Source のソースコードになります。Movable Type 基本ライセンスや個人無償ライセンスで利用可能な Movable Type は、従来通りダウンロード可能です。
PL(GNU General Public License)はGNUプロジェクトが定めたライセンスで、基本的な考え方は以下のようなものです。
※詳しくは「MTOS: Movable Type オープンソース・プロジェクト」をご覧ください。
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