今日も円安が進みましたね。一時、1ドル=128円台になり約20年ぶりの円安水準にまで低下しました。世界的なインフレ懸念もあり、アメリカは金利水準を上げる方向で動いています。しかし、日本は長期的に低利のまま誘導しようとしており、日米の金利格差が大きくなることが確実です。そのため、金利が高くなるドルに資金が流れていくため日本の円は安くなっています。
表面的にはそのような理由ですが、根本的な原因は「円の価値が世界的に低下」しているからです。残念ですが2000年以降の日本は世界的にみると経済活力が低下しており、いよいよ人口減少も顕著になってきたことでますます日本が安くなっています。
そんな中、我々庶民としても生活防衛のためには長期保有資産の見直しが必要です。銀行預金においておいても利息がつかないので、外国株の投資信託や、ドル預金などが人気になっているようです。
なかでもおもしろいのが「金」です。金の価格はこの10年で2倍以上になっています。1キロの金の延べ棒が約900万円になりました。その金をコツコツと毎月3000円づつ積立することで資産形成するということも可能です。
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義務教育でお金の授業が始まったのは昨年からです。今年度からは高校生向けのお金の授業も本格的に始まります。金融庁のホームページには、金融学習に関しての説明ページと動画の紹介がありますが、この内容がすばらしい。思わず見入ってしまいました。完成度が高いです。
学校でお金の授業を受けてこなかった我々社会人も見ておくとよいと思えるとてもいい内容です。
自分の給料から社会保障や税金が引かれて手取りはこれくらいになるという話から、貯蓄には投資信託(おそらくS&P500のこと)が適しているとか、クレジットカードは借金でありリボ払いだと恐ろしい金利負担になっちゃうよとか、とてもわかりやすく説明してくれています。
地元の銀行にネットバンキングサービスを申し込みました。地元の銀行とは石川県金沢市に本社がある北國銀行です。これまでも当社の口座はあり、振り込みをお受けすることはありましたが、ネットバンキングのサービスは利用していませんでした。その理由は月額利用料金が3300円もしたからです。
その北國銀行のネットバンキングサービスが2021年10月から月額利用料金が無料、しかも振込手数料も無料(相手が北國銀行の場合のみ)となり、大幅に便利になりました。これは一応申し込んでおいたほうがいいですよね。
日銀がマイナス金利政策を発表した。黒田バズーカ第三弾だ。マイナス金利とは日銀が金融機関から預かる資金の当座資金残高の一部の金利をマイナス0.1%にするというものである。いわば、ペナルティ金利のようなもの。日銀は金融機関に対し、過剰な残高があるくらいなら民間企業に貸付をするように、と、しむける措置である。すでにヨーロッパではマイナス金利が導入されているので世界初というわけではないが、日本には前例がなく、やはり衝撃的な施策である。金融市場や為替の変動がどうなるかが注目される。
ところで、この「マイナス金利」という言葉は強い言葉である。初めて聞いた人は「え、銀行の金利がマイナスになって、普通口座の預金残高が減っちゃうの?」と勘違いされる方もいるだろう。そこにつけこむ詐欺まがい行為が今後増えるのではないかというのが心配だ。
この2~3月は消費税増直前期となり、駆け込み需要が発生した。日本の消費税率は3月31日までは5%だが、明日4月1日より8%となる。日本の消費税はEU各国の平均約20%に比較するとまだまだ低いが、網羅的にほとんどの商品に課税されるため、駆け込み需要が起きる商品やサービスもほぼ全業種に及ぶようだ。
日本経済に与える影響を健闘するなら2010年にたばこや自動車等の増税があったさいに起きた駆け込み需要を材料に分析するのもよい。グラフ(※引用)を見ると、4000億円超の駆け込み需要が直前月に発生し、その翌月は3000億円超の反動減、そして約3ヶ月程度の調整期間を経て、その波はおさまるという数値を示している。
マル経融資は小規模事業者向けの小口資金貸付である。最大1500万円までの融資を無担保無保証人低利で借りることができるとあって人気があった施策。しかし調べてみると、年々貸し出し規模が縮小している。中小企業白書のデータによると平成20年度には4000億円程度の貸出規模だったが、昨年度となる平成23年度には1543億円(35159件)と大幅に減少している。この背景にはなにがあったのだろうか。
権力の概念は、まずマックスウェーバーを参照しよう。
権力とは、ある社会関係の中で、抵抗を除外してまで自己の意志を貫徹させる可能性である。
支配とは、一定の内容を持つ命令に、ある所定の人々が服従する可能性である。
複数の人間関係に「支配−被支配」の関係があり、支配者の命令に対して逆らうことができない「何か」が働くとき、そこに「権力」がある。
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この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です
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