マイクロソフトのクラリティ(clarity)というアクセス解析を使い始めました。現在はグーグルアナリティクスがGA3からGA4への移行期間ということもあり、今後使うべきアクセス解析を見直すタイミングです。いろんなアクセス解析を併用してみるのもいいチャレンジだと考えています。
クラリティ(clarity)のよいところは、無料で使えること、設定が簡単なこと、ヒートマップ分析がついていること、レコーディング機能があること、などです。
とくにレコーディング機能は優れていて、これだけでも活用する価値があると思います。まだクラリティ(clarity)を使っていないWEB責任者は試用してみることをおすすめします。
マイクロソフトのクラリティ(clarity)の初期設定はかなり簡単です
マイクロソフトのクラリティ
https://clarity.microsoft.com/
にアクセスして「サインイン」をクリックし、「グーグルにログインする」でログインすると設定が簡単です。
あれよあれよという感じでグーグルアナリティクスと連携し、グーグルタグマネージャにトラッキングコードを自動的に書き込んでくれて、すぐに使えるようになりました。
あまりに簡単だったので、設定方法は省略します(笑)
ユーザーの動きを再現するレコーディング機能が優れています
クラリティ(clarity)のよいところは、グーグルアナリティクスとの補完要素が強いところです。無料で使えること以外にも、設定が簡単なこと、ヒートマップ分析がついていること、レコーディング機能があること、などがよいです。
とくにレ コーディング機能は優れています。これだけでも活用する価値があります。
マイクロソフトClarityは、ユーザーのページ閲覧状況をレコーディングして、WEB担当者にその様子を見せてくれるのです。この機能はすごいと思います。
▼レコーディング機能の画面
動画で紹介します。 効果音をいれてありますが解説の音声はありませんので、音不要という方は音量を0にしてご覧ください。
▼パソコンユーザーの閲覧状況
▼スマホユーザーの閲覧状況
いずれも4倍速で表示していますのでサクッとご覧いただけます。PCのブラウザの場合はマウスの矢印が表示されますし、スマホの場合はタップした打点が表示されます。ユーザーがどのように閲覧しているのがつぶさにわかります。
ヒートマップ分析もついています
ヒートマップ分析というのは、ユーザーからよく見られている箇所ほど赤く表示するような色をつけることにより、どの部分がよく見られているかを見える化する分析ツールです。閲覧の多い順に、赤→オレンジ→黄色→緑→青と色が変化するのが一般的です。
クラリティにはヒートマップ分析もついています。通常、ヒートマップ分析は有料で提供されていることが多く、Ptengine(ピーティエンジン)などの有名どころも無料では機能が限られています。無料でヒートマップ分析も使えるのはありがたいですね。
レコーディングもヒートマップ分析も、UX改善のためにはとても有効な機能です。
ページ改善のための分析をするためには、マイクロソフトのクラリティ(clarity)はとても使えるアクセス解析ですね。当面はグーグルアナリティクスとの併用ですが、ひょっとしたら使いにくいGA4よりクラリティ(clarity)がメインになる可能性もあるかもしれませんね。
グーグルアナリティクス以外のアクセス分析ツールも併用していきましょう
デジタルマーケティングは転換点になっています。
個人情報の問題もあり、ブラウザのサードパーティクッキー取得が制限されていく方向です。グーグルアナリティクスもGA3が来年7月から使えなくなることもあり、GA4への移行(当面は平行計測)も急がれます。
そんななかで、ひとつのアクセス解析しか使っていないというのは危険ですね。ですから、マイクロソフトのクラリティ(clarity)も利用することはとても有効です。
また、これら以外にも、ジューサーDMPやfutomiなどのツールも併用して、デジタルマーケティングの環境変化に対応しやすいよう様子をみておくことも重要かと思います。
ということで参考になりそうな分析ツールを紹介しておきます。
▼ジューサーDMP(JucerDMP)
https://www.dm2.co.jp/2018/03/dmpjuicer.html
▼futomiアクセス解析
https://www.dm2.co.jp/2022/04/futomicgi.html
▼自社サイト以外のサイトでもアクセスの概要を分析
https://www.dm2.co.jp/2015/05/similarweb.html
▼共起語などテキスト分析をする
https://www.dm2.co.jp/2022/03/seotextmining.html
▼月間検索ボリュームを調べるにはキーワードサーファーが便利
https://www.dm2.co.jp/2020/06/keywordsufer.html
▼文章のやさしさを見える化するツール
https://www.dm2.co.jp/2021/07/nihongonanido.html
環境変化が激しい時期ですので、少し視点を広くとらえてあらたな情報を取り入れるのもよいと思います。