現行のグーグルアナリティクスはUA(GA3)ですが、2023年7月1日で測定中止となります。後継バージョンとして発表されているのがGA4ですが、自動的に継続にはなりません。新しくGA3のタグで設定しなおすか、既存のUA(以下GA3と表示します)のタグを活用して設定するか、どちらでもよいので必ず計測できるようにしておきましょう。
ここで要注意なのがGA4のみを使うように変更するのではなく、GA3もGA4も両方とも使うという併用による並行計測をすることです。今から設定すれば2023年6月末までの数値はGA3もGA4も両方とも計測データが残るので、一年前の数値と比較するという分析も可能です。
まずはGA4の設定をしておくこと
すでにGA3を利用しているが、GA4の設定をしていないという場合は、すぐにでもGA4の設定をしてください。とりあえず測定できるようにしておくだけで十分です。ある程度のデータがたまらないと分析できませんからね。
既出の情報なので過去のブログ記事のリンクを紹介しておきます。
GA4設定にはワードプレスのプラグインに注意、Google アナリティクス 4 へのアップグレード対応では正規のトラッキングコードしか測定できないようです
https://www.dm2.co.jp/2020/10/ga4.html
ショップサーブでグーグルアナリティクスGA4を設定するときは、必ず既存のGA3と併用設定にしましょう
https://www.dm2.co.jp/2021/08/shopserveheader.html
グーグルアナリティクスのGA3とGA4の併用がうまくいかない理由は「接続」がされていないからでは?
https://www.dm2.co.jp/2021/08/ga3ga4setsuzoku.html
GA4の指標をGA3と比較して確認しましょう
GA4はデータの取得方法がイベント形式となり、GA3とは違うことから指標名も大きく変化しています。指標に関しては重要そうなものをピックアップしました。
UA(GA3)の指標名 | GA4の指標名 | 備考 |
直帰率 | 不可 | エンゲージメント率で代用するのがおすすめ |
離脱率 | 不可 | 手動計算すれば算出可能 |
ヒット数 | イベント数 | ヒットとイベントで厳密には定義が違います |
コンバージョン率 | 不可 | 手動計算すれば算出可能 |
ページの価値 | 不可 | 手動計算すれば算出可能 |
閲覧開始数 | 閲覧開始数 | 探索レポート内のみで利用可能 |
ページビュー数 | 表示回数 | |
平均ページ滞在時間 | 平均エンゲージメント時間 | エンゲージメント→ページとスクリーンのレポートでのみ表示 |
平均セッション時間 | セッションあたりの平均エンゲージメント時間 | |
ページスピード関連の指標全般 | 不可 | |
合計イベント数 | イベント数 | |
トランザクション数 | eコマース購入数 | |
収益 | eコマースの収益 |
GA4では、「顧客視点で分析する」という概念で作られているようです。ユーザーエンゲージメントに関する指標が多いのが特徴です。
GA4は顧客中心の視点で分析するのがいいです、エンゲージメント関連の指標を重視して見ていきましょう
https://www.dm2.co.jp/2022/04/ga4engagement.html
にて説明していますので
このページもご覧ください。
なお、GA4に関するマニュアルは公式マニュアルよりも、非公式だけど公式よりも詳しいGA4完全マニュアルと呼ばれているサイトがあります。
Google Analytics 4ガイド
https://www.ga4.guide/
このサイトは、アナリティクスの解説では国内第一人者といいわれている小川卓さんが監修しているので、信頼度も抜群です。
Googleの公式マニュアルは
[GA4] Google アナリティクスの基本操作
https://support.google.com/analytics/answer/9367631
をご覧ください。