GA4は顧客中心の視点で分析するのがいいです、エンゲージメント関連の指標を重視して見ていきましょう

ga4event200.jpgグーグルアナリティクスの新バージョン「GA4」はこれまでの「GA3(通称はUA)」と比較してわかりにくいと言われています。しかし、GA3はあと一年ほどで使えなくなることから、GA4に慣れていくしかありません。
GA3では「直帰率」を重視して分析していたという方にとって、GA4だと直帰率がわからないということが、GA4を使いにくいと感じている理由かもしれません。たしかに、GA4には直帰率という指標はありません。代わりにとても使えるのが「エンゲージメント」関連の指標です。とくにエンゲージメント率に注目していきましょう。

グーグルアナリティクスのGA4は顧客視点で分析する

GA4は「イベント測定」です。これまでのGA3が「セッション測定」だったので、その違いがわかりにくいところです。しかし、重要なのは測定するデータの違いのことよりも、分析する「視点の違い」のほうが重要です。

「セッション」単位ではなく、「顧客単位」でデータをとらえようということのようです。

GA4はイベント測定ですのでデータの収集はイベント単位ですが、分析に関しては顧客視点になっています。顧客中心の分析といいてもいいかもしれません。

どういうことかというと、中長期的な観点でユーザーの動きを分析しようということです。GA4を使うようになると、なるほどというような指標やレポートがでてきます。

とくに重要なのは「エンゲージメント」という概念です。

エンゲージメントを理解すればGA4がわかってくる

エンゲージメントのあったセッション数とは
https://support.google.com/analytics/answer/10999789からの引用

  • 10 秒以上継続した
  • 1 件以上のコンバージョン イベントがあった
  • ページビューが 2 回以上あった

エンゲージメントのあったセッションとは、10秒を超えて継続したセッションか、2回以上のスクリーンビューもしくはページビューが発生したセッションの数のことをいいます。また、コンバージョン設定をしている場合は、コンバージョンが発生したセッションもエンゲージメントのあったセッションに含まれます。

つまり、「エンゲージメントのあったセッション」とは、「すぐに離脱しなかったセッション」ということです。GA3で使われていた「直帰」とは裏返しのような概念ですね。

エンゲージメントと直帰の比較

ざっくりとエンゲージメントと直帰の関係を表にしてみました。

※数値は適当ですが、だいたいコンバージョン率1%で直帰率50%のECサイトはこんな比率ではないかなと思います。

engagementtyokkihyo.jpg

10秒以上滞在というセッションは、直帰したのか、直帰していないのかわかりません。ここでは25のうち、直帰を15、非直帰を10とわけてみました。

すると、エンゲージメントは65で、非エンゲージメントは35です。

グラフにしてみました。

engagementengraf.jpg

全セッションに対する、エンゲージメントのあったセッションの率が、エンゲージメント率です。

実際のグーグルアナリティクスGA4のデータ

実際にあるサイトのアナリティクスGA4のデータを見てみました。イベント数の表があります。

▼測定はイベント単位
ga4eventmei640.jpg

ユーザーの合計数は4483で、ユーザーエンゲージメントのユーザー数は2952です。
2952÷4483=0.6584...なので、だいたい65.8%がエンゲージメント率です。

この実データは、ほぼ上記の表や円グラフに近いですね。

直帰率を重視していた方は、エンゲージメント率を重視しましょう

ということで、直帰率という概念はGA4にはありませんが、代わりに「エンゲージメント率」に注目しましょう。

エンゲージメント率とは、全セッションのうちエンゲージがあったセッションのことです。直帰率とは裏返しのような指標なので、エンゲージメント率は高いほうがよいということになります。

直帰率が使われなくなった理由としては、スマホユーザーの増加やサードパーティクッキー問題などがあります。とくにスマホでは、ページビューという概念がありませんので、これまでのWEBページでの分析指標をそのまま使い続けることには無理があるということですね。

GA4には「イベント数とユーザーの合計数:イベント名別」という表があります。

ga4eventgrf640.jpg

エンゲージメントには、イベントもあれば、指標もありますのでよく見ないと混乱します。

ユーザーエンゲージメント(user_engagement)というのはイベント名であり、アプリがフォアグラウンド表示されているとき、またはウェブページが 1 秒以上フォーカスされているときに発火するイベントのことです。

「イベント数とユーザーの合計数:イベント名別」の表では、縦軸がユーザーの合計数で、横軸がイベント数になっています。縦軸に注目すると、全ユーザーの合計数4483に対して、ユーザーエンゲージメント(user_engagement)数が2942ということを示しています。なので、エンゲージメント率は縦軸を見ればわかるということですね。

GA4のメニューから、ライフサイクル→エンゲージメント→エンゲージメントの概要を開くと平均エンゲージメント時間などが表示されます。

engagementgaiyo.jpg

ここには「エンゲージメントのあったセッション数(1ユーザあたり)」という表示がありますが、これは「エンゲージメント率」とは違う指標です。

「選択した期間におけるアクティブユーザーあたりの平均セッション数」という解説がありますが、計算式は「エンゲージメントのあったセッションの回数をユーザー数で割った数」です。

よく似た名前のイベントや指標がたくさんでてくるので注意しました。

GA4が自動的に収集するイベント

GA4はなんの設定をしなくても自動的に収集してくれるイベントが多くあります。

そのイベント一覧は
https://support.google.com/firebase/answer/9234069
にて公開されていますが、ここではそのなかでも重要思われる一部だけ紹介しておきます。

イベント名 自動的にトリガーされるタイミング パラメータ(指標)

first_visit

(アプリ、ウェブ)

アナリティクスが有効になっているウェブサイトや Android Instant Apps に、ユーザーが初めてアクセスしたとき、またはこれらを起動したとき

page_view

(ウェブ)

ページが読み込まれるたび、またはアクティブなサイトによって閲覧履歴のステータスが変更されるたび

測定機能の強化経由でデフォルトで収集されます。

page_location(ページの URL)、page_referrer(前のページの URL)、engagement_time_msec

scroll

(ウェブ)

ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど)

測定機能の強化経由でデフォルトで収集されます。

engagement_time_msec

session_start

(アプリ、ウェブ)

ユーザーがアプリやウェブサイトを利用したとき

セッション ID とセッション番号はセッションごとに自動生成され、セッション内の各イベントに関連付けられます。詳細

user_engagement

(アプリ、ウェブ)

アプリがフォアグラウンド表示されているとき、またはウェブページが 1 秒以上フォーカスされているとき。詳細

engagement_time_msec

パラメータというのは、イベントが発火したさいに記録される際のデータ名称で、要するに指標のことです。


この記事を書いた遠田幹雄は中小企業診断士です

中小企業診断士:遠田幹雄の顔写真遠田 幹雄(とおだ みきお)
 
経営コンサルティング企業の株式会社ドモドモコーポレーション代表取締役。石川県かほく市に本社があり金沢市を中心とした北陸三県を主な活動エリアとする経営コンサルタントです。
小規模事業者や中小企業を対象として、経営戦略立案とその後の実行支援、商品開発、販路拡大、マーケティング、ブランド構築等に係る総合的なコンサルティング活動を展開しています。実際にはWEBマーケティングやIT系のご依頼が多いです。
民民での直接契約を中心としていますが、商工三団体などの支援機関が主催するセミナー講師を年間数十回担当したり、支援機関の専門家派遣中小企業基盤整備機構の経営窓口相談に対応したりもしています。
保有資格:中小企業診断士、情報処理技術者
 
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